会津米ブランド「会津エコ米」3・8運動展開中
会津方部の「JA会津みなみ」「JAあいづ」「JA会津いいで」「JA会津みどり」は、JAグループ会津として「会津エコ米」のブランド確立に取り組んでいます。これまでも会津全域で同じ品質の米づくりをめざす土づくり運動、栽培基準の統一、全面的なJA米の取り組み、栽培履歴記帳運動などの実践によって、安全・安心・信頼の生産体制を築いてきました。平成17年度からエコファーマーの取得を推進し、さらなる会津米ブランドの確立をめざして「会津エコ米」3・8運動に取り組んでいます。 「3・8(サンパチ)運動」とは、「会津エコ米」が、JAグループ会津への委託面積に対して、平成18年度の3割をスタートに、8割達成をめざした活動です。具体的には「推進大会等の開催」 「4JA統一栽培歴の作成」「会津エコ米専用肥料の開発」「管内60か所モデルほ場設置」などの活動に取り組んでいます。
古川 庄平さん(会津坂下町)
時代が求めるエコファーマーとして
環境や安全にも十分に配慮した米づくりを。
今から10年前、私はそれまで勤めていた建設会社を退社し、専業農家となりました。子供の頃から父親の仕事を手伝い、社会人になってからも兼業で農業に携わってきたので、米づくりのノウハウは持っていました。しかし、専業になって「経営」という観点から農業を見つめたとき、はじめて米づくりの将来性を考えるようになりました。「どのようにつねに安定した品質の米をつくっていけばいいのだろう?」「どうしたら売れる米をつくれるのか?」。そうした悩みを、地域の方々やJA会津みどりの人たちに相談しているうちに、これからの時代は、自分のつくる米に「付加価値」が必要だと気づきました。また「食の安全性」の問題、そして「環境にやさしい農業経営」など、様々なことを考慮しながら、米づくりに取り組まなければならないことを痛感しました。
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環境にやさしく、カラダにもやさしい
「会津エコ米」を消費者の皆様へ。
最近、作業をしながら感じているのは、「水がきれいになった」ことです。先日、近くの用水路でどじょうを見つけました。それだけ水が澄んでいるんでしょうね。これも、農薬や化学肥料を抑えた「会津エコ米」の農法にあるのではないかと思います。こうした環境の変化を見守りながら、エコファーマーとして農業を続けていくことが、今後の楽しみでもあります。 現在、私はふたりの息子と一緒に米づくりをしています。まだ若くて経験不足ですが、「会津エコ米」の栽培に一生懸命取り組んでくれています。次代を担う後継者がいるのは、大変幸せなことです。私が住む地域は、農家の高齢化が深刻さを増しています。70代、80代の夫婦が、ふたりだけで作業している姿もめずらしくありません。多くの農家が後継者不足に悩み、将来に大きな不安を抱えています。そのような現状をふまえ、私は農業経営を法人化しました。今後はエコファーマーとして真剣に農業に取り組んでくれる人材育成や雇用の確保も視野に入れながら、活動していきたいと考えています。
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これからの農業を息子たちとともに。
地域の人材育成、雇用確保も考えながら…。
私がエコファーマーに認定されたのは3年前です。エコファーマーは、指定された導入計画に基づいて「環境にやさしく、持続性の高い農業生産方式」を実行しています。播種や田植え、除草や刈取りなどは、作業日を栽培暦に記載し、JAに提出することが義務づけられています。使用する農薬や化学肥料の種類も制限され、散布する量も定められています。例えば、コシヒカリなら化学農薬の使用は2割減、化学肥料も2割減の5kg以内に抑え、「会津エコ米」専用の有機肥料を使用しています。 エコファーマー1年目は、農業方法をこのように一新したため、大変苦労しました。それまで使っていた農薬や肥料が使えないのは大きな変化ですから、戸惑いながら1年を過ごしました。私の場合、1年目は前年に比べて収穫量がやや減少するという結果でした。その年の天候も大きく影響したのだと思いますが、内心では「あんなに苦労したのに…」「やはり肥料のせいなのでは?」と考えたこともありました。しかし、年を重ねるごとに、新しい農業方法にも慣れ、収穫量も安定してきています。JA会津みどりの指導のもとで始めた「会津エコ米」をつくるエコファーマーも、今年で3年目になります。栽培暦に基づき、減農薬・有機肥料使用の「会津エコ米」を、消費者に安心して美味しく食べていただけるよう、これからも努力していきたいと思います。
古川庄平さん(会津坂下町)
会津坂下町の農家に生まれる。地元建設会社に勤務しながら農業を営んでいたが、10年前、専業農家に転向。平成16年、福島県知事から「エコファーマー」に認定される。現在、「JA会津グループ 会津エコ米連絡協議会」の会長。54歳。
磐梯山を背景に、豊かな実りをつけた「会津エコ米」の稲穂が一面に広がります
今年の「会津エコ米」も豊作。JA会津みどりの営農指導員・武藤さんと
用水路の水は手ですくって飲めそうなほど美しい。どじょうも棲みやすそうです
古川さんの後継者は息子さん。親子で「会津エコ米」づくりに取り組んでいます